あしたのジョー備忘録

あしたのジョー関連の情報や話題を思いつくままに‥。 更新ボチボチです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

拍手する

Posted by akeru on  | 

傍聴してきた

ちば先生証言されるということで、初めて裁判所という場所へ行ってきました。
高等裁判所というのは、こんな都心にあったのだな・・と今さら知る。

裁判所


わいせつ事件については、こちらで今までの経緯がまとめられています。
当日は、少し早めに裁判所前についてしまった。
交付所前には出版社の方がお一人だけいらして、少しだけど話しました。
裁判というのは、証人や周囲の話題性で裁判としての規模が決まってしまうような
風潮があって、今回ちば先生が立ってくれたことは、非常に心強いとおっしゃっていた。
特に今回の裁判は二審の控訴審となるので、地方裁判所で行われた一審の
審議について誤りがなかったかを再確認する事が中心らしいので、
言われている意味はなんとなく理解できる。

そのうち、待ち合わせた2人の友人とも合流できて気が付くと、
あっというまに52名に傍聴券を求めて100名くらいが集まっていた模様。
出版関係と思われる方から、主婦の集団、学生風の人たち、マンガ趣味人たち、と色々いてちょっと驚いた。
結果的に、私とSさんは傍聴券を獲得できたが、Fさんは落選してしまった。
なんとなく学校の合格発表見にきた気分だった‥‥異様に当たった時はテンション上がってしまったわよ。

第四回公判、田尾健二郎裁判長。
すぐにちば先生が招じられて、裁判が始まった。
証拠物に「誌外戦」が提出されていた。
子供向けと思われてきた漫画も、日本では裾野が広がり、大人のための漫画も求められている。そのような土壌では色んな花が咲き、健康的なひまわりがあれば、毒々しい花も咲いた。
性を描くことはドラマを作っていく過程において、人の営みとして自然で、避けて通れない部分。
善悪の判断材料の乏しい子供に見せることは避けたいが、ゾーニング(もちろん現在もその手法はきちんととられているが)による、大人と子供のものを分けて陳列するなどの販売手法を徹底すべき。


ちば先生が、こうしたコミック規制について興味をもったのは、10年ほど前にあった大阪の主婦の悪書コミックの追放を運動がきっかけだそうで、証拠提出された「誌外戦」の「?とぼくは思います」はこの時期に描かれた。

「密室」の性描写がここまでリアルに描かれている点についてどうか?という弁護士の問いに、
作者が描きたかった点でもあったろうし、読者により訴えたかった部分であったのだと思う。
女性の美しさや性的刺激を伝えるためには、トイレの落書きのような稚拙な絵では伝わりにくいだろう。
人のからみの絵などは、特に難しいし、こうしたものを描くには、デッサン力もかなり必要だ。

広い土壌があってはじめて、多様なドラマを描くことができる。
それをある種の権力の一方的な感性で、いい、悪いを判断して規制していくのは、戦前の検閲を思い出させて、非常に当時のイヤな雰囲気を思い出させる。

日本人が浮世絵の春画を、庶民が生活の中でそれぞれの楽しみや、若い娘へ啓蒙などに活用していたように、おおらかな気持ちをもって、文化を見守ってほしい。

と、ここまでは、弁護士さんとちば先生のやりとり。
弁護士さんというのは、役者さんのように、声は明瞭、かつぜつよしですなあ‥。


反対尋問をした検察官の人は、立ちあがった瞬間から苦笑などして、
なんだかあまりいい印象がなかった。
先生は、密室についてわいせつと思うか?という問いをすると、
先生は「正直、子供にはみせたくない。しかし、大人の趣味の範囲では個人に任せるべき」。
個人的に感じた様子ですが、この検察官は、「あれこれ理屈いっても、この漫画はダメでしょ?」と言わせたいというような感じでした。
まあ、裁判なんで、印象づけとかの手法なのでしょうが、まるでドラマの悪役みたいで、これまた役者みたいでした。

ほぼ1時間。
ちば先生は、ずっと話続けていて大変でした。
終了後、裁判室外では、裁判内容を聞いて記述している方や落選した人などで、人だまりができていた。
ちば先生とも、新聞で見たので来ましたなどと、少しお話できたが、
その後、弁護士会館で報告会があったみたいで、急ぎ行かれてしまった。
そっちには、行っていいのかよくわからなかったので、行きませんでした。

やっぱり自分も緊張していたのか終わったあとすぐに食事、お茶漬けとんかつをぺろりと食べちまいました。


**********
感想としては、まさに密室で少しの人の中で、こんな淡々と漫画表現の規制が決まってしまっていいのだろうか‥‥という気持ち。
表現のなにが悪く、問題なのかというのは、明瞭でない感じでした。
友人とも話したのだが、もっとすごい本は男性向けに限らずいっぱいあるし、
本当にたまたま目についただけという印象もぬぐえませんでした。

海外のように、徹底して成人向けの販売場所を規定するというのは、よくわかる。
地元の小書店に、オッ○イ丸出しのイラスト表紙がずらーっと並んでいるのは、
私でもギョギョっとしちゃうからね。

拍手する

以下、前ブログでコメントとしていただいた書き込み
-------------------------------------------------------
Commented by akeru at 2005-02-21 12:25

2/18のちばてつや先生の日記にも、当日の裁判の様子が記載されている。
先生の証言台に立った主旨はこちらで、きちんと書かれている。
ウノカマキリ先生も傍聴されていたらしく(お顔を知っていればわかったのに?!)
寄せられたコメントに、私では気がつかなかった先生の心使いを知る事が出来た。
ああ、まだまだ自分は人間ができていないなあ‥‥。
-------------------------------------------------------
Commented by akeru at 2005-02-24 21:22

ちば先生が証言に立った事は、やはり大きな反響があったようで、
私も色々な人の意見を見聞きできる機会となったと思う。
トラバさせていただいた→
http://blog.goo.ne.jp/shiratori-chikao/e/4bf7ada3a28e9c1e7c9be63641a9df97
-------------------------------------------------------
Commented by 白取特急検車場 at 2005-02-24 21:39

TBありがとうございます。
裁判の傍聴に行かれたとのこと、貴重な証言を聞かれて、うらやましいと思いつつ、
ちば先生のご苦労を思うと、頭が下がります…
何より、自分個人の好き嫌いではなく、作家として、表現者としてのご発言に
もっと頭が下がります。
-------------------------------------------------------
Commented by akeru at 2005-02-25 21:14

素早いコメント、ありがとうございます。
良識の面をかぶっている人々?の部分、自分も身につまされる思いがあり、
トラバさせていただきました。BLOGの多様な話題への切り込みも、
興味深く読ませていただきました。
-------------------------------------------------------
関連記事
Category : その他
Posted by akeru on  | 0 comments  0 trackback

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://zenmaitumugi.blog8.fc2.com/tb.php/63-818a293a
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。